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新卒で転職して辛さから逃げてもよい理由

新卒で入社して数ヶ月たつと、 つぎのように考えて転職活動をはじめる人が現れます。

『このままではダメだ』

『ほかの職場はきっとここよりマシ』

このような転職は、世間では「逃げの転職」と呼ばれ、いわゆる「攻めの転職」とは区別されています。

攻めの転職が、何かを実現したり、キャリアアップしたりするために行うのに対して、逃げの転職は、『現状から逃れたい』、『この状況を脱出したい』との思いでするものです。

どのような理由であれ、転職するのは個人の自由であり、それは憲法に保障された権利です(職業選択の自由)。

しかし、一般的に、このような逃げの転職はバッシングされがちです。

いったい、なぜなのでしょうか。

逃げの転職をする人が非難されるわけ

逃げの転職をする人が非難される理由は、いまの状況の悪さを他人のせいにして、職場を変わりさえずれば状況が良くなると考えていることです。

実際、逃げの姿勢をもつ人は、新しい職場でも再び『こんなはずじゃなかった』と不満を持ち、つぎつぎと転職を重ねてしまう傾向があります。

自分で問題を解決するための行動を起こさないところに「甘えがある」と思われてしまっているのです。

そして、『転職が成功するかどうかは、転職先で決まるのではない。転職を成功させるために大切なのは、夢や目標をもち、実現に向けて努力することだ。』と批判されるのです。

つらいなら「逃げ」もあり

たしかに、問題を自分で解決しようと努力することは素晴らしいことであり、それを否定することはできません。

しかし、問題を解決する能力やエネルギーのある人は限られています。

いまの職場から『脱出したい』と考えている人のほとんどは、自分の努力ではどうにもならない職場環境の中にいます。

たとえば、人が会社を辞めたいと思う理由はさまざまですが、一般的には、そのほとんどは人間関係です。

いったん悪化した人間関係を修復するのは困難な場合が多く、改善するためには相当のエネルギーが必要です。

結果がどうなるか分からない努力をするよりも、転職して、新しい職場で人間関係を一からつくるほうが良いこともあるでしょう。

また、そもそも解決できない種類の問題の場合もあります。

たとえば、勤務時間の長さや夜勤の負担といった勤務条件が原因の場合や、会社の将来性への不安が原因の場合があります。

あるいは、昇進や配置転換、転勤など職場環境の変化が原因のこともあるでしょう。

そんなときは、自分の努力で改善することは非常に困難ですから、「逃げの転職」をせざるを得ないと思われます。

メンタルヘルスの観点から

近年は、人の精神面の健康に注目が集まっています。

とくに、働く人(従業員)のメンタルヘルスを良好に保つことが注目されています。

統計をとってみると、ほんの十数年前とは比較にならないほど、今日の従業員のメンタルヘルス(精神衛生)が脅かされています。

うつ病・神経症・心身症・精神分裂病などを引き起こすケースも報告されています。

『頑張ればなんとかなる』と追い詰められた結果、精神が疲弊し、最悪の結果として「自殺」につながる怖れすらあります。

メンタルヘルスの悪化防止の観点から見て、逃げの転職は肯定されてよいと思われます。