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心理学から見た企業選びの注意点-単純接触効果

就活生の中には、子供の頃から知っている会社ばかり選んで応募する人がいます。

そのような会社選びをしてしまうのは、会社の名前に何回も接しているうちに、会社に「親しみ」や「信頼」を感じていることが原因です。

この現象は、心理学では「単純接触効果(mere exposure effect)」といいます。

単純接触効果は、その会社の名前に、繰り返し触れることで発生しています。

注意すべきは、単純接触効果は、『その会社の商品を使う』など、意識して接触しているときに発生するだけではないことです。

『テレビCMでなんとなく会社名を聞いた』など、無意識のうちに接触しているときにも発生します。

この効果によって、その会社の名前は認知しやすいものとなり、見聞きをするときにストレスを生まない心地よい状況をつくりだされます。

単純接触効果への対応

会社へのエントリーを考えるときに、「親しみ」や「信頼」などの単純接触効果の影響を完全に無視することは、おそらく難しいでしょう。

ですが、もしも昔から知っている会社に応募したいと考えたときは、「はじめて知った会社だったら、自分は応募しただろうか?」などと自分に問いかけをすることで、その影響を小さくすることができます。

単純接触効果に惑わされず、できるだけ客観的な視点で、エントリーする企業を選べると良いでしょう。

つぎのページでは、就活中に、無意識に自分の考えを変えてしまう心理を紹介します。

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