1. TOP
  2. 新卒の自己PR文の例文と書き方

新卒の自己PRの例文と書き方

自己PR文の構成や書き方に正解やルールはありませんが、オーソドックスな自己PRの作り方を紹介します。

自己PRの構成

原則として、「会社に利益をもたらしてくれそうな人物だから、ぜひ採用しよう」、あるいは「少なくとも会社に迷惑をかける人物ではなさそうだから、採用してもいいか」と感じさせる内容を目指します。

そのために、文章をつぎのような順序で構成します。エントリーシートの場合は、文字数にあわせて、できるだけ詳しい情報をつめ込むようにしましょう。

1.やりたい仕事

志望する職種

(例)総合職,一般職など

志望する部署

(例)営業,事務,総務,人事,経理,広報,宣伝,企画,店舗管理,販売,情報システム,調達・購買(バイヤー),生産管理,研究開発など

2.仕事の中身を調べた方法

ネット,資料

(例)ホームページ,求人サイト,パンフレットなど

(例)OG・OB訪問,店舗見学,知人の紹介など

3.仕事に役立つ自分の特徴(アピールポイント)

人間性,人柄ひとがら

(例)まじめ,誠実,前向き,努力家,向上心,柔軟性など

能力,スキル

(例)英語力,資格・検定,プログラミング,法律知識,コミュニケーション能力など

4.アピールポイントを説明をするエピソード

学業

(例)授業,研究,ゼミ,海外留学,資格取得など

学業以外

(例)部活,サークル,ボランティア,インターンシップ,イベント開催,趣味,特技など

5.入社後の抱負

会社に貢献する方法

(例)「強みを~の業務に活かしたい」など

この5点を使って、たとえば次のような流れにします。

『私は、貴社で総合職として働きたいと考えています。

貴社の総合職の職務内容は、OB訪問させていただいた~部の~様より詳しくお聞きしました。

この仕事には、私の強みである~を活かすことができると考えております。

この強みは、学部3年生のときに、~に打ち込むことで身に付けました。

最近では、この強みを活かして、~を達成することができました。

この強みを、貴社の~の業務にも活かして、会社の利益に貢献したいと考えています。』

間違った自己PRの例

学生を採用する会社は、一緒に働く仲間会社に貢献してくれる仲間を探していますから、その視点に立って、自己PRを展開しなければいけません。

就活生がやりがちな間違った自己PRは、「なぜ、その仕事がとても好きか」,「なぜ、その仕事に就きたいのか」、自分の想いだけを熱心に語ってしまうことです。

アピール材料の選定

注意点ですが、アピールするポイントは、その応募職種に対して会社が求めているポイントにマッチさせることが重要です。

言い換えると、会社が求めるものと関係ない強みをアピールしても、採用者の興味を惹くことはできません。

たとえば、日本国内にのみ展開している会社の営業職に応募している人が「英語力」をアピールしても意味がありません。

自己アピール

営業職に応募するのであれば、会社が販売する商品やサービスに応じたアピールポイントを選ぶとよいでしょう。

同じような商品を多数の顧客に繰り返し売るような営業職であれば「前向き」,「マナー」,「行動力」などが考えられますし、他方、顧客の問題を解決するようなサービスを提案する営業職であれば「課題発見力」,「コミュニケーション力」などが考えられます。

応募企業や応募職種のことをよく調べて、求められている能力や人間性を見極めましょう。

詳しく調べる方法としては、実際に働いている社員に話を聞くのが一番です。

たとえば、会社説明会やOB訪問,OG訪問で、「御社で高い評価を得ている若手社員の特徴は何ですか?」,「御社で活躍されている社員に共通する特徴は何ですか?」などと質問するのが良いでしょう。

何をアピールすれば良いか思いつかないとき

なお、別の記事でさまざまなアピールポイントの例をキーワードで掲載しています。

自分の強みを思いつかないときの参考にご覧ください。

アピールポイントの例をみる

エピソードは深く掘り下げる

自分の強みを理解してもらうために説明するのが、エピソードです。

エピソードに使う活動は、どのようなものでも構いません。

たとえば、アルバイト,部活,サークル,学業,研究,ゼミ,海外留学,趣味や特技,ボランティア,インターンシップ、資格取得、イベント開催などがあるでしょう。

内容は、「コンテストで1番を獲った」などの優れた体験でなくてもOKです(ふつうのエピソードで大丈夫です)。

重要なことは、複数のエピソードを広く浅くまとめるのではなく、ひとつのエピソードを深く掘り下げることです。

範囲を絞って掘り下げることで、応募者の考え方や価値観、人間性、仕事への姿勢が伝わりやすくなりますし、そのエピソードが真実であるとの信頼性が増すからです。

エピソードを掘り下げるためには、課題を解決するために、自分が何をどのように考えて行動したのか、理由を交えて詳細に記載すると良いでしょう。

そして、自分が直面した課題が解決される「前」と「後」とで、何がどう変化したのかを明示しましょう。

エピソードを掘り下げる

たとえば、次のように時系列で説明するとよいでしょう。

例)アルバイト

「状況」 → 大学二年生のときに飲食店でアルバイトを始めた

「事件」 → 半年後、近隣にライバル店ができ、客数が減少した

「心情」 → 何か手を打たなければという危機感が生まれた

「計画」 → 客単価を上げることを目標に設定した

「行動」 → 接客サービスの向上に取り組んだ

「結果」 → 客単価を上げられ、店の利益に貢献できた


エピソードを思いつくためのヒント

急に自己PRのエピソードを思い出そうとしても、難しい場合があるでしょう。

そんなときには、つぎのような体験(エピソード)がないかを探してみるとよいでしょう。

  • 調整した経験
  • 交渉した経験
  • 考案した経験
  • 設計した経験
  • 決定した経験
  • 設計した経験
  • 計画した経験
  • 指導した経験
  • 企画した経験
  • 収集した経験
  • 調査した経験
  • 整理した経験
  • まとめた経験
  • グラフ化した経験
  • 文章化した経験
  • 管理した経験
  • 発表した経験
  • 助言した経験
  • 思いついた体験があれば、前後にあった出来事を思い出し、一連のストーリーとしてまとめましょう。


    エピソードを説明するときの注意点

    なお、エピソードを説明するときに注意すべきことがあります。

    それは、読む人/聞く人が、自分の話題について知識があるとは限らないため、説明には一定の配慮が必要なことです。

    たとえば、相手に馴染みのない言葉や専門用語を説明せずにふんだんに使うと、相手の心は離れていってしまうでしょう。

    年齢や性別の違うさまざまな相手に対して優れた自己PRにするためには、話の導入を丁寧に行い、平易な言葉で、相手が理解するのに必要な知識を与えながらストーリーを進行させることが重要です。

    とくに、応募書類は、最後には社長も読むものですから、「社長が読んで理解できる」というのは最低でも意識すべきポイントのひとつになります。

    自己PR文は、事前に第三者に読んでもらい、すんなりと理解できるかどうか確認してもらうと良いでしょう。

    アピールできるエピソードがないとき

    参考に、アピール材料(エピソード)が何もないという時の、ネタ作りの例を紹介しています。
    アピールできるネタがないと感じたときの参考にご覧ください。

    自己PRのネタづくりの例をみる

    自己PRの効果を高めるコツ/テクニック

    別の記事で、推薦状の送付、自己PR文の暗記、面接のお礼メールなど、自分を効果的に売り込むコツ/テクニックを紹介しています。
    面接に備えて、ぜひご覧ください。

    アピールの効果を高めるコツ/テクニックをみる

    例文のご利用方法

    メニューから自己PRの例文をご覧いただき、ご活用ください。