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就職試験の小論文の書き方

小論文とは、テーマに沿って、自分の想いや考え方を書くことです。

わかりやすく簡潔に記載することが重要です。

以下、そのような小論文の書き方を紹介します。

なお、ここで紹介する方法を使えば、基本的には、どんなテーマでも対応できると思います。

書き方

イメージしやすいように、構成から説明していきます。

論文の構成

第1段落 序論

まず、テーマに沿って問題提起します。

そして、それに対する結論を簡潔に示します。

なぜなら、はじめに結論がおおまかに示されていると、読み進めるのが楽になるからです。

第1段落の記載量は、全体の10~15%にします。

第2段落 本論

ここでは、「なぜ、その結論を出したのか」という理由を書いていきます。

たとえば、「第一に、〜だからです。第二に、〜だからです。第三に、〜だからです。」のような構成にすることができます。

そして、理由を書く中では、根拠が大切です。

根拠として、自分が知っている具体的な事実や、自分の体験談などを書くのが良いでしょう。

このようなイメージです。

なお、結論を言うために、どんな理由(根拠)を採用するのか、そのセンスが、「その人らしさ(個性)」を表現することになります。

第2段落の記載量は、全体の65~80%にします。

POINT 自分の結論に向かって、理由をつけていこう

第3段落 まとめ

第2段落の理由をもとにして、自分の意見を、詳しく書きます。

第3段落の記載量は、全体の15~20%にします。

出題の意図を考える

また、小論文試験で重要なことは、出題の意図を考えることです。

そして、出題の意図を汲み取って、会社が書いてほしいことを書きましょう。

たとえば、もしも自動車メーカーの小論文試験で、こんな問題が出たとします。

「環境破壊を防ぐ方法について、あなたの意見を書いてください。」

この場合、出題者が求めているのは、森林伐採や土壌汚染などの問題を論じることではありません。

自動車と環境破壊、すなわち大気汚染について論じることを求めています。

よって、小論文では、「自動車による大気汚染が注目されている」という内容を論じてから、その解決策となる「電気自動車」や「燃料電池自動車」をメインに論じていくことになります。

反対に、自動車による大気汚染について、小論文の中で全く書けていない人は不合格になります。

なお、当然の疑問として、「それなら初めから、はっきりと『自動車による大気汚染について論じて下さい』と問題を出せばいいのに」と思うかもしれません。

しかし、これは学校の試験ではなく、採用試験です。

わざと曖昧あいまいな問題を出すことで、「相手の意図を汲み取れる学生」を選別するねらいがあります。

POINT 出題者の意図を見抜こう

文字数

制限字数の9割以上は書くようにしましょう。

たとえば、800字の場合は720文字以上を書きましょう。

ただし、同じ言葉や表現を繰り返すなど、中身のない文字数の稼ぎ方は嫌われます。

書くことが本当に何も思い浮かばないときは、無駄に文字を書くより、諦めたほうが賢明です。

言葉の使い方

言葉は「である調」で記載しましょう。

「~です」→「~である」「~でした」→「~であった」「~します」→「~する」のように書きます。

誤字・脱字をなくし、言葉の誤用を避けることも大切です。

読みやすさ

読みやすいように、キレイな字で書くのはもちろん、できるだけ短文で簡潔な表現と明瞭な言葉を選びましょう。

また、漢字を使いすぎないようにすることも大切です(全体の3割程度がよい)。

そのほか、文章と文章をつなげるときの、「が」の連発を避けましょう。

「が」は強調したいときや逆接的にものをいうときなど様々な場面で用いることができる便利な助詞です。

しかし、便利な反面、「が」を連発すると、前後の文章のつながりがよく分からなくなり、混乱を招きます。

他の言い回しで言い換えることができないか、検討してみましょう。

また、「の」を何回も使うと、読みにくく、間延びした文になります。これも、別の言葉に言い換えるようにしましょう。

さらに、「これ」「それ」などの単語(指示語)や、「こと」や「もの」という単語(指示代名詞)は、意味の広い単語ですから、使い方によっては文章を理解しにくくなってしまします。

読む人が、指示語や指示代名詞の指し示している内容がわかるかどうか気にかけましょう。