会社選びで意識すべき9つの視点
ほとんどの学生は、より良い会社に入りたいと思っています。
しかし、企業はたくさんありますから、自信をもってエントリーするのは、とても難しいことです。
新卒で就職するチャンスは1回だけですから、判断ミスは、大きな後悔につながります。
そこで、企業選びをするために意識すべき9つのポイント(視点)を紹介しますので、参考にしてください。
目をひく情報に気を取られない
就職サイトなどで求人情報を見ていると、給料が高い会社の情報に注目してしまいがちです。
これは、婚活サイトで顔写真や身長などの外見的特徴に注目が集まるのと同じで、それが最も役に立つわけではありません。
全体の中のほんの一部の情報に振り回されないことが大切です。
数値化できないものを過小評価しない
会社選びでは、数字で表せるもの以外にも、「人間関係」や「ストレス」など、数字で表せないものを考慮することが重要です。
数字で表せる「基本給」や「ボーナス」などに着目しすぎて、数字で表せないものを軽視してしまうと、結果的に判断を誤ってしまいます。
見たい情報ばかりを見ない
たとえば、有給休暇の取得率や家賃手当などの福利厚生に注目しすぎると、本来重要なはずの『仕事の中身』や『会社の将来性』などを見極める余裕が失われてしまいます。
見たいと思っている情報だけでなく、目を大きく見開いて、さまざま情報に注意をする必要があります。
自分が興味のないデータの重要性を意識することも大切です。
楽観的になりすぎない
人間の脳は、無意識に都合の悪い情報をシャットアウトし、バラ色の未来を信じてしまう傾向があります。
たとえば、3年以内にほとんどの新卒者が辞めてしまう会社であるにも関わらず、「自分なら大丈夫」、「努力次第で成功者になれる」というストーリーを信じてしまうことがあります。
会社に関する事実を過大評価していないか、じっくり考えることが大切です。
言葉の影響力に惑わされない
人間は、言葉に操られてしまいがちです。
たとえば、「やりがい」や「社会貢献」などの言葉に影響されすぎないように注意しましょう。
企業の宣伝文句に心惹かれそうになったときは、「本当に・・・なのか」と疑問を持ったり、「この言葉は自分にどんな影響を与えているのか」と検討したりすることで、企業の策略を見破ることができるでしょう。
社員の言うことを信用しすぎない
会社説明会などで話す社員が「いい人」に見える場合でも、信頼を寄せてしまうのは危険があります。
社員は、あくまでも仕事で会社のPRをしており、採用説明会などで都合の悪い情報を表に出すことはほぼ無いからです。
社員が語った話ではなく、語らなかった話に注意を向けてみるのも良いでしょう。
ネットで手に入る情報は真実とは限らない
会社に関するツイート、ブログ、レビュー、ウェブサイトなどは、全ての情報が信頼できるとは限りません。
誰がどんな目的で載せているのか想像し、真偽を見極めることが大切です。
ときに、「なりすまし」や「やらせ」など、人の判断を誤らせることを目的とした情報が存在します。
数字は自分で評価する
企業説明会で、業績が前年度よりも「20%アップ」と言って、将来性をアピールする会社があったとします。
しかし、業界全体が同じように業績を伸ばしていたとしたら、その会社が優れているとは言えないでしょう。
また、20%といっても、10億が12億になったのと、100億が120億になったのとでは、全く違った評価になります。
他人がした評価に身を任せるのは危険です。
数字に強くなり、自分で数字を評価するできるようになりましょう。
心理的なバイアスを意識する
人間はじっくり考えて判断しようとするとき、必ず、はじめの直感で感じたことに影響されてしまいます。
人この現象は、心理学では「認知バイアス」と呼ばれ、合理的な判断をさまたげる原因となります。
人就活でよく問題になるケースを別のページで紹介していますので、参考にご覧ください。