グループ面接,集団面接,集団討論,グループディスカッションの対応方法を解説
グループ面接(集団面接)とは
グループ面接は、数人をまとめて面接する方法で、一部上場企業など、応募人数が多い企業の1次面接でよく行われます。
短時間で大人数と面接できるため、社会人になる準備ができていない学生や、会社にふさわしくない学生を、迅速にふるい落とす目的で使われます。
なお、グループ内での他の応募者との優劣がつけやすいこともメリットです。
基本的には、言葉づかいなどの礼儀作法が身についていない学生、質問に対してシンプルに回答できない学生、応募する会社を詳しく調べていない学生などは、集団面接で落とされることになります。
深く突っ込む質問は、2次面接以降になされると考えてよいでしょう。
回答が他人と似ていても問題はない
集団面接では、他の人と回答内容がちがうのが理想ですが、現実には、自分よりも前に回答した人と、回答が同じになったり、似てしまったりすることはよくあります。
しかし、そのようなときに、回答を変える必要はありません。
良い対応策は、回答するときに、冒頭に「前の方と似ていますが・・・」、「前の方と同じような意見になりますが・・・」などと気遣いの一言を入れることです。
また、同じ結論であっても、理由は変えられますので、自分なりの理由を付け加えるようにします。
集団討論,グループディスカッションの対応方法を解説
何のための試験か
グループディスカッションや集団討論は、一次面接の後や、二次面接の後などに設けられる試験です。
学生が、他人とどのように関わるのかを観察し、チームで仕事をするのに適した人材であるかを見極めるために行われます。
対応方法
集団討論では、進行役、書記、タイムキーパー、まとめ役などの役割分担をするのが基本です。
当日、自分がどの役割になれるか分かりませんが、どれになっても、以下のような進行方法を知っていれば、充分に対応可能です。
進行方法
ステップ1 アイデア出し
まず、各自が、テーマに対する自分の意見(結論と理由)を自由に述べるようにします。
笑顔などの柔らかい表情をしながら、他人の意見をしっかりと聞きましょう。なお、わざとらしく相槌(あいづち)を打つ必要はありません。
特に重要なのは、この段階では、他人の意見を否定しないことです。雰囲気が悪くなり、アイデアが出にくい状況になってしまいます。
ステップ2 決め方を確認する
多数決で決めるとは限りません。
物事を決める方法には、①多数決、②責任者が決める、③利益やコストなどの評価基準の値で決める、などの複数の方法があります。
したがって、アイデアが出たところで、必ず「どのように決めますか?」と確認しましょう。
ただ、基本的には迅速性を重視して、多数決を提案・採用すればよいと思われます。
ステップ3 案を絞る
それぞれの案について、メリットとデメリットを全員で確認します。
その後、多数決で、候補をひとつに絞ります。
ステップ4 修正
採用した案をより良くするためのアイデアを出し合います。
たとえば、メリットを増強させるようなアイデアや、デメリットを解消するためのアイデアを考えることができます。
アイデアが出尽くしたところで、まとめ役が意見をまとめます。
注意点
議論を進める中で、注意しなければならないことは、「議論を後退させる発言をしない」ということです。
たとえば、議論の終盤に、良いアイデアを思いついたとしても、そのアイデアを議論する時間的余裕がなければ、発言しても意味がありません。
集団討論は、あくまでも時間の限られた試験ですので、結論を出すことに専念しましょう。